それはきっと
昨日修也は私に
”お前の願い、叶えてやるよ”
と言ったから、それを守る
という意味で言ったんだろう。
不器用な彼の言葉の真意を
読み取ってしまった私は
嬉しくて自然と笑みが零れた。
「…何ニヤケてんの?きもい。」
感動に浸っている私に
ブスっと突き刺さった小学生レベルの悪口。
「キモいってね!
学校にいる女の子たちみたいに
私の事優しく扱えないの?」
「なに?
そう扱って欲しい訳?」
「いや、それは嫌だけど…
せっかく修也が息の抜ける場所に
私がなれてるのに
それを壊したくはないけど…
優しくはして欲しいでしょ普通!」
うん、みんな女の子は
誰だって優しくされたいはず。
そう思って真面目に言ったつもりだったんだけど
「…自意識過剰?
いつ、俺がお前の前で
息抜きしてるって?」