「お前の冗談に付き合うほど
俺は暇じゃないんだよ。
じゃ、俺帰るから。」


そう言っていつの間にか来ていたバスに
サッサと乗り込んで
「じゃあな、気を付けろよ。」
の一言もなしに帰って行った。


…あいつ


「サイッテーーー!」


男としてどうなの!?
一応私女の子なんだけど!?
しかも病気患ってんだけど!?


なのにあの態度!?


「ムカつくーーーー!」


暗くなった夜空に向かって叫び
溜まったイライラを発散させた。



私の考えが甘かったんだ。
さっきちょっと笑ってくれたからって
簡単に修也の心が変わったわけではないのだ。


それなら…


しつこいくらい
とことん付き纏ってやるんだから!


と、ちょっとだけときめいた事は
なかったことにして、そう心に決めた。