「じゃあ、学校にはバスで通ってるの?」
「バスか自転車か。
その日の気分で決めるけど、
人混みが嫌いだから
雨の日以外は大体自転車。」
そうなんだ…!
あれ、でも
「今日は晴れなのに
自転車じゃないの?」
頭に浮かんだ素朴な疑問。
「今日は学校に置いてきた。
どーせ昨日みたいに
帰るの遅くなると思ったから。」
「え、もしかして
私と会えるかもしれないって
思ったから?」
おどけて冗談交じりにそう言えば
本気で嫌そうな顔をされた。
「…んなわけないだろ。
あいつ、山内と昨日も長く話したから
今日もそうなるだろっておもっただけ。
勘違いも程々にしろよ。」
「なにさ!冗談も通じないの?
つまんなーい!」
べーっと舌を出せば
修也はムスっとした顔をした。