中学2年になったばかりの私は
毎日部活動に追われていた。
私が所属している吹奏楽部は
全国のコンクールで賞を獲るほど
成績優秀。
そんな中で私はフルートを担当していた。
そして今日も早起きして
朝練へ向かおうと着替えようとした時、
「…?なんだろ、これ…。」
ふと腕を見れば白い斑点のようなもの。
外部活ではない私は
肌は焼けていなくて白い。
でも、それ以上に白い斑点が
腕に何個か出来ていた。
ぼーっとそれを眺めていると
「一架ーー!遅刻するわよーー!」
下からお母さんの呼ぶ声がして
時計に目を移すと朝練開始の20分前。
「やば!!」
遅刻しそうになり、
慌てて準備をしていくうちに
この斑点の事なんて
すっかり頭から抜け落ちていた。