「俺は、そんな修也が気になって
同じクラスだって分かった時、
一番に話しかけに行った。
そしたら笑顔でよろしくって
言ってくれたんだけど、
一年経った今でも、俺は修也が分からない。
自分では、一番アイツと仲いい自信があるけど
多分、修也はそうは思っていない。
誰にも深入りはしないしさせない。
上手く周りと打ち解けているように見せながら
ずっと、自分の周りに壁を作っているんだ。」


なんだ…そっか…
あいつ…


「バカじゃん…。」


「え?」


彼の問いかけに答える事はせず、
私は自分の中で色々考えた。


これから、どうやって彼の心を開いていこうか。




でも、全然いい方法が思いつかなくて
考えるのはすぐにやめた。


ま、何とかなるでしょ!


と思った私は山内君と世間話を始めた。