やっぱり、予想していた答えが返ってきて
がっくりと肩を落とした時、


「…って本当は言わなきゃいけないんだけど、
なにか理由があるんでしょ?」


そう言いながら優しい笑みを浮かべていた。


その言葉に私は分かりやすく
顔をぱあっと明るめた。


「そうなの…!実は…」


そして私はさっきまでの出来事を
田中さんに話し、
新たに彼の自殺を止める事が
目標になったと伝えた。


「だからね!
プリントなら毎日届けに来るでしょ?
それを狙って彼と仲良くなろうと思って!」


名案でしょ?と言わんばかりの
ドヤ顔を田中さんに向けると、
はぁと小さく息を吐いて


「名案かどうかは分からないけど…
一架ちゃんがやりたいようにしたら良いと思う。
あなたには周りの人を笑顔にする力があるから。」