「…いや、出来るわけないでしょ。」


そう答えると


「ですよねー!」


って、あはは、っと笑い声を漏らした。









「…はぁ。」


何か、呆れてさっきまでのイライラが
どうでもよくなってきた。


これ以上関わるのは
めんどくさいと判断した俺は
フェンスを越え、屋上の出入り口へ
向かおうとした。


「あ、死ぬの止めた?」


フェンスの向こう側で
そう聞いてくる彼女に


「あんたがいると邪魔されるから違う時にする。」



そう返して俺はその場を後にした。