ぽろっと出てしまった一言のせいで
今までたまったものが
一気に溢れ出した。


「…みんなそう。
いつだって俺の見た目にしか
興味が無くて、中身を見ようとしない!
外見で何でもかんでも判断して、
それと少しずれたら勝手にがっかりされて?

そう言うの、もううんざりなんだよ!
お前も、俺の事なんて分からないくせに
勝手な事言うなよ!!
うざいんだよ!!
こんな世界にいるくらいなら
死んだ方が…」


「死なせないよ。」


そこまで言った俺の言葉を遮った。


きつく握り拳を作っていた俺の手に触れて。





彼女を見れば、
真っ直ぐ綺麗で強い瞳で
俺を見つめていた。


「死なせないって…、
あんたには関係ないだろ?
他人なんだから。」