「…ふっ。」
思わず笑みを零した俺に
向かってくる小さな女の子。
「パパーーーっ!」
「架那(カナ)。迎えに来てくれたのか?」
「うん!!ママと一緒に!!
パパかっこよかったよーー!」
「そうか?ありがとう。」
抱き上げた架那が指差した方に見えるのは
優しく笑う俺の妻。
一架、俺、一架の願った通り
あったかい家族を作ってるよ。
俺は人のぬくもりなんて
一架がいなければ
一生知ることはなかったと思う。
一架と過ごした180日が俺を変えてくれた。
…ありがとう。本当に。
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