一架の日記はそこで終わっていた。
日付は一架が亡くなる二日前。
「…っ。」
涙が、止まらなかった…。
一架に、もう一度会いたい…。
もう一度笑って俺の名前を呼んで。
そうしたら、
俺も同じように笑って
今度こそちゃんと好きだって伝えるから…。
ひとしきり泣いた俺に向かって
お母さんが口を開いた。
「これ、あなたへの手紙。
一架の枕の下から出てきたの。」
俺に差し出されたのは
”修也へ”と
力の入らない細い文字で書かれた
真っ白な封筒。
「これも、読んであげてくれる?」
俺は、ただ黙ってそれを受け取り中を開いた。