「さっき急変したの。
近くに行って、声を掛けてあげて。」


病室の後ろの方には
一架を見守っている
両親であろう女の人と男の人がいたけど、
俺は田中さんの言葉を無視して病室を飛び出した。


「ちょっと修也君!?」



このまま、死なせてたまるかよ…。


ちゃんと、話してねーのに…。


待ってろ、一架…。


死ぬんじゃねーぞ…。




「もしもし、小島さん、
大至急お願いがあります。
~~~×××」


俺はある人に電話をかけてから
自転車を漕ぎある場所へと向かった。