【修也Side】


学校へ行く準備をしていると
1通のメッセージが届いた。


誰かと思って確認してみれば
そこには久し振りに見る”一架”の名前。


俺は急いで画面を開き
内容を確認すればそこに書かれていたのは


”会いたい”


その一言だった。




俺は、雪が降る中、ひたすら自転車を漕いで
病院へ向かった。


「あの…っ!一架の…、
一架の病室は…!」


ナースステーションにいる
看護師に聞いていると後ろから
「修也君!」と俺を呼ぶ声がした。


その声の主は一架と仲がいいナースの
田中さんでひどく焦った顔をしていた。


「田中さん、一架は!」


「とにかくこっちに来て。」


言われるがままついていけば
医者と看護師に囲まれ
処置を受けている寝たままの一架がいた。