次の日、目が覚めた私は
猛烈な体のだるさに襲われた。
指を動かすのすらきつい…。
そんな時
「一架ちゃんおは…一架ちゃん!?
大丈夫!?」
田中さんが入って来たと思ったら
すごい慌てぶり。
そんなに焦らなくても大丈夫なのに。
そう頭では思うのに声が出ない。
「先生呼んだからね!頑張って!!」
段々薄れていく意識の中で
私の手を握る田中さんにお願いをした。
「け、いたい…、と…って。」
「携帯!?はい!」
携帯を差し出された私は
なんとかそれを握りしめ
目的の画面の開いた。
”修也”
トーク画面を開いてメッセージを送ったところで
完全に私の意識は絶たれた。