これ以上、修也の傍にいたら
私はダメになってしまう。


だから、何も言わず
修也の前から姿を消した。










そんな私は今、病院のベットの上にいる。


たくさんの管に繋がれて
起き上がるのがやっとの状態。


クラスメイトには
家の都合でしばらく休む
なんて言ってもらってるけど、
梨央を誤魔化すのはもう無理かもしれない…。


なんて思いながらも
自由にならない体は眠気だけを引き起こす。


だから、考える時間は少なく
一日の半分以上は私は寝て過ごしている。




「一架ちゃん、体調どう?」


私の担当は相変わらず田中さん。


「今日は結構いいよ。
あんまり眠くならないし、気分もいいんだ。」