「なんでそんな風に笑うんだよ…!」
一架が入院した時、
あの時に抑えられた感情が
今は抑えきれなかった。
「本当はすっげー気にしてるくせに
なんでヘラって笑うんだよ…。
俺、お前の事ずっと強いって思ってた。
だけど、ほんとはすっげー弱いんだよな。
辛いんだよな、苦しいんだよな。
それを、1人で抱え込むなよ…。
頼むから…。
俺は、お前が心から笑う笑顔が好きだ。
…今の笑顔は好きじゃない。
いいんだよ、泣いたって。弱音吐いたって。
無理に強くなろうとしなくたっていいんだ。
誰かを、頼ったっていいんだよ…。」
そして欲を言えば、俺を頼れよ…。
俺は、一架が壊れてしまうんじゃないかってほど
強く、強く抱きしめた。