焦ることなく私の荷物を持って
すたすたと歩き出した。
「え!ちょっと待ってよ!
知ってたの!?」
「知ってたも何も、
翔がうるせーんだもん。
仕方ねーじゃん。
それに、ここで断ったら
梨央ちゃんが怪しむでしょ。」
それはそうだけど…。
修也は平気なの…!?
私と同じ部屋って…。
なんて恥ずかしい事を口に出来るわけもなく
あっという間に部屋に到着して
気まずい空気が流れた。
「お前、先風呂入ってこいよ。
俺は後でいいから。」
そんな雰囲気を絶ったのは修也で、
私は落ち着くためにも
言われた通りにお風呂に入ることにした。