「ん、一架これな。」
ものの一分もしないうちに
着物を持ってきた修也。
「え!早くない!?
適当に選んでるんじゃないの!?」
「そうかもな~。
って事で、早く俺のも選べ。」
ひどい…!
そう思いつつも私は修也に似合いそうな
着物を選んで渡した。
梨央たちもお互いに決まったみたいで
それぞれ着付けをしてもらう。
そして鏡の前に立つ私と梨央。
「「…可愛い~~~!!」」
「一架、それすっごく似合ってる!!」
「梨央こそ!!」
修也が選んでくれた着物は
黄色地に薄ピンクや赤で桜が描かれているものだった。
梨央のは紫のグラデーションで
前面にたくさんの花が描かれている、
可愛いけど大人っぽさもあるものだった。