私は、嬉しいのと苦しいのと
複雑な気持ちを抱えたまま
修也の部屋へと戻った。


「もう!一架遅い!待ちくたびれた!」


「あ、ごめんごめん、
やっぱり迷っちゃって。」


あははと笑ってみせると
ぷくっと頬を膨らませ梨央が怒ったふりをした。


「それならしょうがない。
それよりさー!早く行き先決めようよ!!」


ニコッと笑う梨央を見て、
今は楽しい事だけを考えようと
私も雑誌を一緒に見た。





結局、北海道か京都で迷って
京都に行くことにした。


「ね!みんなで着物着ようよ!
絶対楽しいって~!」







行き先が決まった私達は
当日までワクワクで毎日を過ごした。