やっとの思い出辿りついた修也の部屋は
うちのリビングと同じくらい広かった。


モノトーンで綺麗にまとめられた部屋は
なんとも修也らしかった。


そんな修也の部屋に
緊張してしまった私。


「…お手洗いどこですか。」


「あぁ、それなら部屋出て
ちょっと歩いたところ。
雑誌持ちに行くついでに案内するよ。」


王子キャラを貫いている修也は
優しくトイレの場所まで案内してくれた。


「あとは戻れるな。俺、雑誌持ったら
先に戻ってるから。」


「う、うん、ありがとう。」


修也の背中を見送って
ふぅと息を吐き出した。


…なんか緊張感が抜けない。


修也の家に初めてお邪魔してるからかな。


ドキドキする…。


2人っきりじゃないのにね…。