こうして放課後やってきたのは
何故か修也の家。


「「「でか…。」」」


どうしてここにいるのかというと、
旅行の話をしたら
修也の家にたくさんの旅行雑誌がある
ってことで行先を決めるのには
一番だって事になって今に至る。


…にしても本当にデカイ…。


どこの国の御屋敷だよってくらい。


家の前に門があって自動で開くって…。


庶民には全く理解出来なかった。



「そんな、玄関で立ってないで上がりなよ。どうぞ。」


そう修也に促されて
恐る恐る足を踏み入れた。


…だって中にも絶対に触っちゃいけないような
ツボが置いてあったり絵が飾ってあったり…。


一歩進むのも恐ろしい…。


でも、それを思っていたのは
私だけじゃなかったみたいで
梨央も翔君も顔が強張っていた。