待ちに待った放課後。


毎年、梨央とカラオケで過ごす
っていうのがお決まり。


そこでケーキやお菓子を食べて騒ぐの。


「ね、一架
今日はちょっと違うとこ行こう!」


「え?」


「いいから着いてきて!」


え、カラオケじゃないの!?
私、歌う気満々だったんだけど…。


プチパニック状態の私を連れて
梨央が足を止めたのは
オシャレなカフェの前。


「ここ…?」


全然知らなかった。
近くにこんな可愛いカフェがあるなんて。
そんなに大きくはないけど
木の木目がオシャレな造りの
温かい感じがする建物だった。


「あれ、でもcloseって…。」


「いいから!入るよ!」


「え!ちょっ!」