【一架Side】
朝日がカーテンの隙間から差し込み、
スズメが朝を知らせるように
チュンチュンと可愛い声で鳴いている。
その姿を見つけようと、
私はベットから降りてカーテンを開けた。
「んーー!今日もいい天気!」
カーテンを開けたついでに
窓も開けて新鮮な空気を取り込む。
今は梅雨が明けた7月。
気温も高くなってきて
カラッと晴れた日が続いている今日この頃。
グーッと腕を上に伸ばして
凝り固まった体をほぐし
一階の洗面所へと向かった。
「あ、お父さんおはよ。」
向かった洗面所には先客がいた。
「あぁ、一架か。おはよう。」
顔を石鹸で洗っているお父さんは
私の方へとそのまま顔を向けた。