私の問いかけに
修也は優しく笑って首を縦に振った。
「見れるよ、絶対。
俺が見せてやる。」
「…ふふっ、じゃあお願い4つ目は
ピンク色の景色が見たいかな。」
「叶えてやるよ、なんでも。」
ありがとう。
なんにも知らないふりをしてくれて。
ただ、笑いかけてくれて。
修也の傍にいると
心がどんどん温かくなって
満たされていく。
そして、欲張りにもなる。
いつからこんなに多くを
望むようになってしまったんだろう。
修也といると
普通の未来を願ってしまう。
それが、嬉しくもあり
…悲しくもあった。
微かに触れている私と修也の小指が
これ以上離れなければいいのに…。