たった一週間会わなかっただけなのに
すごく久し振りな感じがして
なんでだか泣きたくなった。
この胸が熱くなる気持ちに
やっぱり彼が好きなんだと
思い知らされた。
だけど、平然を装って
「久しぶり」と笑いかけると
同じように修也も笑った。
「退院できるって翔から聞いて
迎えに来た。」
「そうだったんだ。ありがとう。」
普通に話せてる。
良かった。
病院前での会話もそこそこに
歩き出した私達の足は
自然と川原へと向かっていた。
「ここ、私のお気に入りの場所になった。
川の流れる音も、涼しい空気も
道を彩る木々も全部が大好き。」
まだ、緑と赤の葉っぱしか見てないけど
「ここが一面ピンクになる姿
見れるかな?」