「どうしたの?じゃねーよ。
入院したって聞いてまじで焦った…。
盲腸なんて嘘だろ?
…入院するほど悪いのか?」


一架は、先週会った時よりも
顔色が悪かった。


なのに…


「…ぷっ。
なーに言ってんの?
ってゆーか眉間に皺寄り過ぎ。
こわーい顔になってるよ?」


と、自分の眉間を指差してケラケラと笑った。


「俺は真面目に…っ!」


「大丈夫、大丈夫だから。
心配しないで?
今回はただの検査入院。
よくあるんだよ。
未知の病気だから
こうして時々入院して色々調べてもらうの。
で、新薬の研究とかにも役立てるってわけよ。」


笑顔でそう述べる一架が
嘘をついているのはすぐに分かった。


「…なんで。」


「ん?」


「…なんで笑ってんの?」


「…え?」