「お願い、3つ目。」 「なに?」 「文化祭、一緒に回ってくれる?」 「…もちろん。」 笑顔の修也は私の手を取り 立ち上がらせてくれた。 「行くぞ。一架。」 「…うん!」 温かい。 修也はいつだって温かい。 手も、心も、全部が。 この温もりが私を安心させてくれるの。 この時感じた温かさを 私はきっと、ううん、絶対 一生忘れない。