途中、修也をちらっと見れば
こちらを向いて満足そうに微笑んでいた。


…絶対わざとだ。


性格悪すぎる…!!!



ムカつくし恥ずかしいしで
今、私は顔が熱いけど
とにかく接客に集中しなきゃと
気合を入れて新しいドリンクを席に届けた。


そのうち、修也と山内君の番が来て
席に案内されていた。


「あ!翔君来てくれた~!」


それに気付いた梨央は
一目散に彼らのテーブルに駆け寄り、
私もそこに強制連行された。


「梨央ちゃん可愛いね。
一架ちゃんもいつもと雰囲気違うけど似合ってる。」


「キャー―!可愛い!?嬉しい!!」


「あ、ありがとう…。」


可愛いと褒められテンションが上がる梨央。


恐る恐る修也に顔を向ければ
何も言わず、じっと私を見つめていた。