梨央も梨央もすごい人気で
たくさんの男の人に囲まれている。
そして女の子人気をダントツで獲得してるのは
執事のコスプレをした五十嵐君だ。
注文されたドリンクを取りに行ったとき
ぐるっと教室内を見渡すと
いつの間に来ていたのか、
後ろのドアの方で寄りかかる修也と目が合った。
「っ///」
何故かその目に捕らわれたまま動けずにいると
口元が動いた。
…え?
分からず、もう一度見ていると
今度ははっきりなんて言ったのか分かってしまった。
『かわいい』
確かに修也の口はそう言ったのだ。
――――ガシャンッ
そのせいで動揺した手から
お盆に乗せたドリンクが落ち
中身を零してしまった。
「一架大丈夫!?」
「ご、ごめん!
すみませーん!」
寄ってきてくれた梨央とお客さんに謝り
すぐに床を拭いた。