真顔でそう話す一架は
完全に無自覚。
俺が一架を好きだからとか関係なく
彼女は可愛いと思う。
サラッと伸びた思わず触りたくなる
こげ茶色の髪の毛。
小さい顔に大きい目。
スッと通った小鼻にピンクの唇。
背はそれほど高くないけど
足のが長くて細い。
いつでも笑顔を絶やさない所が
また彼女の魅力を際立たせている。
誰がどう見ても整った容姿をしている一架を
裏方に回すはずがない。
正直、俺的には厨房に隠れて
他の男の目に触れないのが一番だけど
一架のコスプレを見るのも
悪くないかもなんて思い始めていた。
「やればいいじゃん。
お前、可愛いんだし。」
だからそう言えば
ボッと音がする勢いで
急に顔を真っ赤に染めていた。
…面白いな。