梨央の言う通り、
クラスメイトのほとんどは
欠伸をしたり、体を伸ばしたりと、
一日の終わりを喜んでいた。
そっか、そう思うのが普通だったかと
今日も考える。
「そう?だって本当に
早く感じたんだもーん!」
でも、嘘はつきたくないから
梨央の言葉に頷くことはしないで
へへッと笑って見せた。
これも、ノートに書いた事の1つ。
”嘘はつかず、自分に素直に生きる事”
って言っても、病気を隠してるのは
嘘に入るのか?なんて思った時もあったけど
それは自分に都合よく解釈することにしている。
「まぁ、それも一架らしいわ!」
そんな私に少し呆れたように笑った彼女は
そう言って鞄を肩に掛けた。
女の子同士の世界は
同感することが
上手くやって行くことの秘訣
だとか言うけど、
有り難い事に梨央は
そんな事をしなくても
私とずっと仲良くしてくれるから
私も、思った事を素直に言ったり
行動に移したりできるんだ。