最初会った時は、
綺麗事を並べるめんどくさい女だと思った。
だけど、自分が病気で
余命宣告をされてるのに
バカみたいに明るくて真っ直ぐで、
自分の事よりも他人の事を考える。
人の心の闇を見つけて、
そこから抜け出すための
光の道を作ってくれた一架に
いつの間にか俺は惹かれていた。
あれから、親父とも話し合って
俺は俺のやりたい道を
これから探していくことを
許してもらえた。
母さんと兄貴との関係も良好。
翔にも、本当の俺がどんな奴か打ち明けた。
すると、あっけらかんとした顔で
『だと思ってたよ。』
そう言ったアイツとは
一番心が許せる友達になった。
俺は、一架から色んなものをもらった。
家族、友達、俺だけの人生。
だから、今度は俺が一架に何か
してやりたいんだ。