「そんな…。」


そもそも、私が接客に出たところで
何も得なんてなくない?


可愛いとか、このクラスの人たちは
眼科へ行った方がいいと思うよ…。


なんて思いは誰にも届くことなく、
接客組と厨房組がすんなりと決まってしまった。



「それじゃ厨房組はメニューの考案、
接客組はなるべくコスプレ内容が被らないように
衣装を決めておいてください。
今日はこれで終わりです。」


「「「りょーかーい!」」」


こうして、私は文化祭で
コスプレをすることになってしまった。


「ね!一架!何着よう~!」


さっきと同様、ネットで
検索しまくっている梨央を横目に
私はひたすら
コスプレ喫茶が他のクラスとかぶって
違うお店になることを祈っていた。