このクラスのみんなは
ノリがいいからコスプレをしたい女子は
たくさんいるだろう。
逆に厨房に入りたいって子は
あんまりいないはず…。
だから、私の厨房はすぐに決まると思ったんだけど…
「桜井さんはダメです。
コスプレして売り上げに貢献してもらいます。」
…はい?
「えっと…?」
「だから、桜井さんは可愛いんだから
接客してもらわないと
お客さん来ないでしょ?
桜井さんは強制的に接客組ね。」
そう言って
黒板の”接客組”と書かれた方へ
勝手に名前が書かれてしまった。
「え!なんで!絶対ヤダ!!」
「一架はダメ~。私達とコスプレするの!」
抵抗も虚しく、梨央を始めとした
このクラスの中でも可愛い子達に
止められてしまった。
そして周りにいた男の子達でさえも
うんうんと頷き、私の味方は誰もいなかった。