梨央と五十嵐君は
いつもこんな感じ。
ふざけ合って、話の波長が合って
すごく仲良し。
その姿が微笑ましくて
ふふっと笑えば
「あー!桜井も笑った!
桜井はそんな奴じゃないと思ったのに!」
「え…っ!そう言うわけじゃ!」
「あら、ざんねん五十嵐!
この話しだしたの一架だらかね。」
「ちょ!梨央!!」
「なっ!桜井…。俺もう泣く…。」
そう言って腕を目元に持って行き
泣きまねをした五十嵐君。
あの海へ行った日、
告白を断ったにも関わらず
前と変わらずに接してくれる彼に
すごく感謝している。
正直、私からどう接したらいいか
分からなかったから
休み明け、普通に『おはよ』と
声を掛けてくれた時ホッとした。