梨央はキャハッと
楽しそうに笑って
「だって、戻ってきたらもう
2人で話してて
入れる雰囲気じゃなかったからさ!
ごめんね?」
と、絶対に悪いと思っていない様子で
謝ってきた。
「もう…。」
人生初の告白を親友に見られるなんて…。
はぁ、とため息をつく
私の横に梨央も座って海を眺めた。
「まぁ私はさ、五十嵐の気持ち
知ってたから応援してたんだけど、
さっきの一架の顔見たら、
本当に榊君の事好きなんだなて
大事なんだなって伝わってきた。
だから、もう詳しく聞いたりしないけど
せめてもう一回ちゃんと紹介してね!」
「梨央…。」
付き合ってる事は事実じゃないけど
修也を大事に想っているのは本当。
やっぱり梨央に嘘をつくのは
心苦しいけど、
私の修也に対する気持ちが
梨央に分かってもらえて
なんだか嬉しかった。