修也とはそこで別れ、
荷物置き場に戻ると
案の定、梨央からの質問攻め。


「ねぇ!さっきのイケメンなに!?
しかも彼氏!?聞いてないんだけど!!
ってか、一緒にいた人たちも
イケメンだったんだけど!?
紹介しなさいよー!!」


私が口もはさむ暇さえ与えてくれないように
バー―ッと喋った梨央は
言い終わると息切れをしていた。


「…梨央。とにかく落ち着いて…」
「落ち着けるか!!
ってか、あの顔どっかで…」


「もしかして私立校の榊くん?」


「あー!そうだその人!!」


どこから会話を聞いていたのか分からないけど
五十嵐君が修也の名前を言い当てた。


「え、2人とも知ってたの?」


って、そりゃあんなに人気あれば
知っててもおかしくないか…。