梨央、ごめんね。
でも、私のわがままに最後まで付き合って欲しい。
どうか…お願い。


そう空に願い、目を開けた。



「…まさか修也に大事な事
教えてもらうなんて思ってもみなかった!
不覚だわー!」


「あ?なんだとコラ。」


ぺしっと叩かれそうになるのを避け、
修也に向き合った。



「…ありがとう。修也。」


私は、これから先、何度彼にお礼を言うのだろうか。


何百回、何千回言っても足りないけど、
伝えられる限り、
このありがとうの気持ちを
伝え続けようと思った。