「…これはついてもいい嘘だ。
お前が友達に病気を隠してるのは
最後まで普通の女子高生でいたい
っていうお前の願いの為だろ?
それと一緒。
お前が普通の女子高生でいるための嘘。
そんくらい、神様だって許してくれんだろ。」


…本当にそうなのかな?


私、自分勝手じゃないかな?


「もし、お前の友達がなにかの拍子に
お前の病気を知ったとする。
その時、あの子はきっと
なんで言ってくれなかったの?
って絶対思うはずだ。
…だけど、最後は必ずお前の願いだった
って全部分かってくれる。
だって、お前が大事にしてきた
友達なんだろう?
だから、大丈夫だ。」


修也の力強い瞳に妙に納得してしまった。


…そうだよね。
私、このままだと梨央の事
信じてないって事になるよね。