「…助けてくれてありがとう。」


「ん。」


グシャッと私の頭を撫で、岩場に腰を下ろした。




「…ところでさ、
助けてくれたのは感謝してるけど
あんな大嘘ついて大丈夫なの?」


やっと落ち着きを取り戻した私は
さっきからずっと疑問だったことを口にした。


私を助けてくれる為とはいえ
いくらなんでも強引な気が…
それに、周りには修也の高校の人もいたし
修也だって困るんじゃ…


「別に、平気だろ。」


「だって、修也の高校の人も
さっきのところにいたじゃん!」


「いいんだよ、ほっとけば。」


でも…


「私なんかと付き合ってるなんて…
誤解されたままでいいの…?」


他校の生徒にまでモテる修也が
私みたいなふっつうの子となんて
周りが納得するはずない。