「どうだかね~?
だって五十嵐は一架が…」


「あーーーーーー!
暑いし気持ちいいなーーー!!」


梨央の言葉を遮るように
五十嵐君が声をあげた。


「ね、梨央、私がなに?」


梨央が私の名前の後に
何を言おうとしていたのか
気になって聞いてみても
五十嵐君に阻止され、
聞くのをあきらめた。


…気になるけどまぁ忘れよう。



そんなやり取りをしているうちに
着替えに行っていた人が戻ってきて
早い人はもう海に飛び込んでいた。


「あー!ずりぃ俺もーー!」
「私も行くーー!」


それに続いて何人も海に入って行き
残ったのは私と梨央と五十嵐君。


「あ!取り残された!
一架、早く私達も行こうよ!!」