楽しかった週末が終わり、
今日からまた学校が始まる。
土曜日、日が暮れるまで楽しんだ私達は
遅くなったからと言って
修也が家まで送ってくれた。
「今日はありがとう!
すっごく楽しかった!」
「まぁ、俺もちょっとは楽しかった。」
「えー、ちょっと?」
「いや、だいぶかな。」
「でしょ?私と一緒だったか…」
「調子乗んな。」
冗談を言い切る前に
バサッと切り捨てるところは
修也らしい。
「じゃ、俺帰るから。」
「あ、ちょっと待ってて!」
背を向けて帰ろうとする修也を呼び止めた。
今日、ずっと渡せなかったから。
私は家の中へ戻り、
冷蔵庫に入ったパンナコッタと
保冷バックに入っていたものを
取り替えた。
…さすがに一日中持ってたのは
まずいかと思って。