だって…今…
サラッと私が免許取ってたら
って言った。


私が、あとどれだけの命か
知っているはずなのに…。


零れそうになる涙を
グッと堪えて


「ありがとう。」


精一杯の笑顔でそう伝えた。


ここへ連れて来てくれてありがとう。
願いを叶えてくれてありがとう。


そして…


私の未来の可能性を信じてくれて
ありがとう…。



たった五文字に私は
たくさんの気持ちを込めた。





「よし!
気を取り直して遊ぼう!
私あれ乗りたい!
ジェットコースター!行こう!」


今度は私が修也の手を引いて歩き出す。




私、修也が信じてくれるなら、
おばあちゃんになるまで
生きれる気がする。


あの日、屋上で出逢ったのが
あなたで本当によかったよ。