「そのでっかいオブジェ見て
その辺の子供よりもはしゃいでたから
買って来てやった。」


その言葉に
近くにあった建物に入り
鏡で確認すれば
メインキャラクターの猫耳カチューシャが
私の頭に付けられていた。


「…可愛い~~~!!
ありがとう!!」


いつも一言多い修也だけど
このカチューシャの可愛さと
買ってきてくれた事の
嬉しさのが勝って
全然気にならなかった。


「修也はやっぱり優しいね。」


そして人の事を理解する力も持ってる。


これは修也の長所だ。


なんて素直に褒めてみた。


するとぼそっと声が聞こえた。




「…相手がお前だからな。」


「…え?」


私だからってどういう…




「お前、思ってる事全部顔に出てんだよ。
すっげー分かりやすい。」


ドキッと胸が高鳴ったのも束の間、
修也はまたバカにするような顔で
私を見てケラケラと笑った。