フッと鼻で笑い、上から見下ろされ
すっごく腹立たしくて
言い返そうとした時


「…ってか、時間勿体ない。
早く行くぞ。」


そう言ってまた私の手を握りながら歩きはじめるから
それは叶わなかった。




いつの間にチケットを買ってくれていたのか
入場ゲートをサッと通り、
中へ入るとこの遊園地のメインキャラクターになってる
猫のでっかいオブジェが目に飛び込んできた。


「すーごーい!!」


おっきい可愛いやばいーー!!
前に来た時はこんなの置いてなかった!


記憶にあるのとは
全然変わっている建物や
アトラクションに目を輝かせていると


…!?


突然頭になにか乗った感触が。


驚いて辺りを見回せば
私の後ろに修也が立っていて
自分の頭に手を当ててみれば


「…カチューシャ?」


らしきものがついていた。