休みの日と言う事もあってか
私達と同年代の子達が
何人もいて、その視線を一際集めているのは
やっぱり修也だった。


「…気まず。」


たくさんの女の子の視線を集める修也に
私なんかが近づいていいのだろうかと
近くの柱に隠れてみていると
どんどん修也がこっちへ近づいてくる。


「あ、歩き出した!」
「どっか行っちゃう!」
「その前に話しかけてみる?」


なんて会話が私の耳に届く中、
修也は一直線に私の前へとやってきて
足を止めた。


そして私にしか聞こえない声で


「…遅い。遅刻すんなっつったよな?
おかげで俺は見世物だ。
どうしてくれんの?」


そう言った。


騒がれるのに慣れてるけど
大嫌いな修也は相当ご立腹の様子。


時計を見れば時間は9時31分。