…これって…


…デート?


なんて思ったところで
修也が『ちげーよ』と
睨む姿が想像出来てしまったので
慌ててその考えを頭から放り出した。


でも、頭では分かっていても
心臓は鳴りやんでくれない。


何だろう、この感じ。




どうせ暇だろ?とか
バカにされてるのに
…なんか、すごい嬉しいかも。


スマホを握りしめ、ぼーっとしていると
下から焼けたことを知らせる音が聞こえてきたので
慌てて『了解!楽しみにしてるね!』
そう返信をしてまたキッチンへと戻った。





それからの私はバタバタと忙しかった。


何を着て行こうか
クローゼットとにらめっこして
やっと決めた服を身に纏い、
メイクをして髪をセットして
さっき作ったスノーボールと
パンナコッタをラッピングして
何個かクーラーバックにいれた。