翠と付き合い始めたのは3週間くらい前。可愛いと有名だったから、顔と名前だけは知っていた。
そんな彼女に急に呼び出され、告白された。
学年イチの美女に告白されるなんて、と舞い上がったオレはその場でオッケーした。
彼女のことは何も知らないし、きっと彼女もオレのことを知らない。なんで俺を選んだのか、分からないけど。そんな飾り物のようなカップルだけど、今のところうまくいってる。
これからもずっと一緒にいられる、そう思ってる。
「集合!」
ストレッチが終わりキャプテンが声をかけるとみんな小走りでその場に向かう。
「今日の練習メニュー。まず1年は……」
5月も終わりに近づくと昼間の日差しはきつくなる。
「あ、キーパーは集まって。コーチ来てるから」
「はい」
小学生の時から、背が高いという理由だけでキーパーをやらされてきた。最初はイヤイヤだったけど、だんだんとその魅力にハマり、高校でもキーパーに立候補した。
守護神、なんて言われるけど、ゴールはオレが守る。その気持ちは誰よりも強いと思っている。
「オレが左右どちらかに蹴る。3回やって、2回反応出来なければ腕立て10回だ」
「えーっ?」
「はい、3年から」
みんな渋々列を作る。
キーパーは各学年2人ずつ、計6人しかいない。順番が回ってくるのも早いので、なかなかの運動量になる。
そんな彼女に急に呼び出され、告白された。
学年イチの美女に告白されるなんて、と舞い上がったオレはその場でオッケーした。
彼女のことは何も知らないし、きっと彼女もオレのことを知らない。なんで俺を選んだのか、分からないけど。そんな飾り物のようなカップルだけど、今のところうまくいってる。
これからもずっと一緒にいられる、そう思ってる。
「集合!」
ストレッチが終わりキャプテンが声をかけるとみんな小走りでその場に向かう。
「今日の練習メニュー。まず1年は……」
5月も終わりに近づくと昼間の日差しはきつくなる。
「あ、キーパーは集まって。コーチ来てるから」
「はい」
小学生の時から、背が高いという理由だけでキーパーをやらされてきた。最初はイヤイヤだったけど、だんだんとその魅力にハマり、高校でもキーパーに立候補した。
守護神、なんて言われるけど、ゴールはオレが守る。その気持ちは誰よりも強いと思っている。
「オレが左右どちらかに蹴る。3回やって、2回反応出来なければ腕立て10回だ」
「えーっ?」
「はい、3年から」
みんな渋々列を作る。
キーパーは各学年2人ずつ、計6人しかいない。順番が回ってくるのも早いので、なかなかの運動量になる。