「うん、それでね。琥太郎の友達の嘉山くんが心配して私に相談っていうか……嘉山くんの友達の小椋くんも一緒に……」
言い訳みたいに聞こえないだろうか、そんな思いがいつも以上に言葉を詰まらせる。
「あー、それで小椋くんと一緒だったのかぁ……ていうか虹、小椋くんと知り合いだったんだね」
言葉に詰まる私なんて日常的なんだろう、気にもとめずに話しを進める木下さんに少しホッとする。
「あ、うん。少し前に頭痛で保健室行ったでしょ。その時に偶然会って……ちょっと話しただけだけど」
「あー、あの時!」
大げさにポンと両手を合わせるリアクション。リアクションだけみたら女子高生じゃなくておばちゃんみたい。
「うん。でも、小椋くんと会ってたのは事実だし。小岳さんに申し訳ないことしちゃったな」
私の話に頷きながらもうーん、と首を傾げる木下さんにやっぱり不安になる。
「小岳さんに伝わってなかったら大丈夫だと思うけど……これからはちょっと気をつけた方がいいかもね。まあ、小椋くんだって彼女がらいるんだから、必要以上に虹に近付いてくることもないと思うけど」
私の淡い恋心になんて、これっぽっちも気づいていないんだろう。私から彼に近づくなんて選択肢は存在しないようだった。もちろんそんなことはしないし、できないけど。
もう少し、小椋くんと話したいと思っていたのも事実で。そんなことは叶わないと分かっていたけれど、それでも彼に彼女がいたというのはやっぱりショックだった。
言い訳みたいに聞こえないだろうか、そんな思いがいつも以上に言葉を詰まらせる。
「あー、それで小椋くんと一緒だったのかぁ……ていうか虹、小椋くんと知り合いだったんだね」
言葉に詰まる私なんて日常的なんだろう、気にもとめずに話しを進める木下さんに少しホッとする。
「あ、うん。少し前に頭痛で保健室行ったでしょ。その時に偶然会って……ちょっと話しただけだけど」
「あー、あの時!」
大げさにポンと両手を合わせるリアクション。リアクションだけみたら女子高生じゃなくておばちゃんみたい。
「うん。でも、小椋くんと会ってたのは事実だし。小岳さんに申し訳ないことしちゃったな」
私の話に頷きながらもうーん、と首を傾げる木下さんにやっぱり不安になる。
「小岳さんに伝わってなかったら大丈夫だと思うけど……これからはちょっと気をつけた方がいいかもね。まあ、小椋くんだって彼女がらいるんだから、必要以上に虹に近付いてくることもないと思うけど」
私の淡い恋心になんて、これっぽっちも気づいていないんだろう。私から彼に近づくなんて選択肢は存在しないようだった。もちろんそんなことはしないし、できないけど。
もう少し、小椋くんと話したいと思っていたのも事実で。そんなことは叶わないと分かっていたけれど、それでも彼に彼女がいたというのはやっぱりショックだった。