2人の息の合った会話が好きだ。
2人は幼稚園からの幼馴染で、腐れ縁、なんてお互い言ってるけど。なんだかんだでいつも一緒にいるし、朱里に彼氏ができた時もその関係はあまり変わらなかった。
「どした?虹。描かないのか?調子悪い?」
いつもなら琥太郎が訪ねてきたことも気にせずに描き続けていることが多い私。
「ああ、うん。今日はちょっと……」
「球技大会で張り切りすぎたか?」
張り切るわけ、ない。手は抜いてないけど。
「相変わらず何描いてんのか分かんねーけど。その青、スッゲーいい色だな」
窓の桟に腕を乗せこちらを覗いている琥太郎を見る。ディスられてるのか褒められてるのか微妙なとこだけど。
その背後には透き通るような青い空が広がり、琥太郎の野球帽の上に乗っかっているように見える位置にある小さな雲。まるで窓枠によって切り取られた絵のようで。
「あはは、頭に雲乗っけてる」
「は?」
琥太郎は不思議そうな顔をして帽子を取り頭を払っている。
「くくくっ」
「どうした?何かおかしい?」
いつのまにか戻って来ていた朱里が琥太郎にペットボトルの水を渡しながら私に聞く。
「いや、大したことじゃない」
「ふーん……あ、虹も飲む?」
差し出されたオレンジジュース。
「うん!ありがとう」
2人は幼稚園からの幼馴染で、腐れ縁、なんてお互い言ってるけど。なんだかんだでいつも一緒にいるし、朱里に彼氏ができた時もその関係はあまり変わらなかった。
「どした?虹。描かないのか?調子悪い?」
いつもなら琥太郎が訪ねてきたことも気にせずに描き続けていることが多い私。
「ああ、うん。今日はちょっと……」
「球技大会で張り切りすぎたか?」
張り切るわけ、ない。手は抜いてないけど。
「相変わらず何描いてんのか分かんねーけど。その青、スッゲーいい色だな」
窓の桟に腕を乗せこちらを覗いている琥太郎を見る。ディスられてるのか褒められてるのか微妙なとこだけど。
その背後には透き通るような青い空が広がり、琥太郎の野球帽の上に乗っかっているように見える位置にある小さな雲。まるで窓枠によって切り取られた絵のようで。
「あはは、頭に雲乗っけてる」
「は?」
琥太郎は不思議そうな顔をして帽子を取り頭を払っている。
「くくくっ」
「どうした?何かおかしい?」
いつのまにか戻って来ていた朱里が琥太郎にペットボトルの水を渡しながら私に聞く。
「いや、大したことじゃない」
「ふーん……あ、虹も飲む?」
差し出されたオレンジジュース。
「うん!ありがとう」