「虹!」
教室に入るやいなや、すぐに木下さんが駆け寄ってきた。
「おはよう、どうしたの?」
明らかに何かあった様子だ。私のところに来るってことは、私に関係あること?まさか今さら朱里のこと?頭がぐるぐる回ってしまう。
「ちょっとさ、話したいことあるんだけど……今日2人で一緒にお昼しない?」
「あ、うん。いいけど……」
なんだろ?珍しい。
いつもお昼はなんとなく木下さんたちのグループに入れてもらって食べている。ただ端に机を付けさせてもらってるだけで話に入ることはほとんどないけれど、1人だっていう気もしない。
そんな木下さんが私と?
「ここじゃちょっと話しにくいからさ、どっかで2人でね」
「うん、分かった」
急に胸が騒めく。いい話じゃないことくらいわかる。当たり前に過ぎていくと思っていた今日が、いったいどんな日になるのか。
1時間目の英語も2時間の古典も、いつも以上に身が入らなかった。 休み時間に木下さんの方を見ても、いつもと変わらず明るい笑顔でみんなと話している。
大した話しじゃないといいな。
いつもより長く感じた午前がやっと終わった。授業が終わるとすぐに木下さんがお弁当を持って私の席に来る。
「行こか」
「あ、うん」
慌ててカバンからお弁当袋を出す。今日のおかずはなんだろ。
足早に教室を出て行く木下さんについて行くので必死だった。
木下さんはせっかちで足も速い。
教室に入るやいなや、すぐに木下さんが駆け寄ってきた。
「おはよう、どうしたの?」
明らかに何かあった様子だ。私のところに来るってことは、私に関係あること?まさか今さら朱里のこと?頭がぐるぐる回ってしまう。
「ちょっとさ、話したいことあるんだけど……今日2人で一緒にお昼しない?」
「あ、うん。いいけど……」
なんだろ?珍しい。
いつもお昼はなんとなく木下さんたちのグループに入れてもらって食べている。ただ端に机を付けさせてもらってるだけで話に入ることはほとんどないけれど、1人だっていう気もしない。
そんな木下さんが私と?
「ここじゃちょっと話しにくいからさ、どっかで2人でね」
「うん、分かった」
急に胸が騒めく。いい話じゃないことくらいわかる。当たり前に過ぎていくと思っていた今日が、いったいどんな日になるのか。
1時間目の英語も2時間の古典も、いつも以上に身が入らなかった。 休み時間に木下さんの方を見ても、いつもと変わらず明るい笑顔でみんなと話している。
大した話しじゃないといいな。
いつもより長く感じた午前がやっと終わった。授業が終わるとすぐに木下さんがお弁当を持って私の席に来る。
「行こか」
「あ、うん」
慌ててカバンからお弁当袋を出す。今日のおかずはなんだろ。
足早に教室を出て行く木下さんについて行くので必死だった。
木下さんはせっかちで足も速い。